【リロケーション】とは?メリットデメリット・注意点をご紹介
目次
はじめに
突然の転勤や海外赴任が決まった場合、自分の持ち家を長期間放置しておくのは防犯面や劣化の観点から見てリスクが大きいです。加えて、持ち家を手放すことを検討するケースもあるかもしれませんが、ローンが残っている段階で手放してしまうのは、負債だけが残る可能性も考えられます。
そういった場合に役立つのがリロケーションです。本記事では、リロケーションの概要やメリット、注意点をご紹介します。また、リロケーションを行う際の流れも含めて解説しますので、リロケーションについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
リロケーションとは?
はじめに、リロケーションの概要から解説します。リロケーションとは、長期間家を不在にする場合、第三者に家を貸し出して賃貸収入を得る仕組みのことです。突然の転勤や、海外赴任の時に役立ちます。
転勤や海外などで家を長期間不在にする場合でも、当然ながら住宅ローンの返済や固定資産税など、さまざまな費用が発生します。実際には住んでいないのに、これらの費用が発生するのはもったいないと感じる方も少なくありません。
しかし、リロケーションを活用して第三者から家賃収入を得ることができれば、住んでいない家の費用を気にする心配がなくなります。また、長期間住んでいない家は空き巣などのリスクも高まりますが、誰かが住んでいればこれらを軽減できることも特徴です。
リロケーションのメリット
● 家賃収入を得ることができる
● 家の傷みを防ぐことができる
● 防犯になる
リロケーションには、上記3つのメリットがあります。
家賃収入を得ることができる
リロケーション1つ目のメリットは、家賃収入を得られることです。
上述した通り、住んでいない家であっても住宅ローンの返済は発生します。仮に住宅ローンが完済していたとしても、固定資産税は支払わなければなりません。
また、転勤や海外赴任をする場合会社などから家賃補助が出るとはいえ、二重で住宅に関する支払いが発生することになります。生活資金が倍になるのは、非常に多くのデメリットがつきまといます。
しかし、家賃収入を得られれば一気に生活も楽になり、転勤や海外赴任先でも仕事に集中できるようになるでしょう。
家の傷みを防ぐことができる
リロケーション2つ目のメリットは、家の傷みを防げることです。
家を長期間不在にすると、換気を行わないことでカビやダニが発生しやすくなったり、雑草が生えたりします。その結果、経年劣化が想像以上のスピードで進んでしまうのです。
しかし、誰かが住むことで清潔感のある家を保つことができ、家の傷みを防ぐことができるようになります。
防犯になる
リロケーション3つ目のメリットは、防犯になるということです。
長期間誰も住んでいないと、当然ながら空き巣などから狙われやすくなります。加えて、いざ空き巣に入られた場合管理する人がいないと、空き巣に入られたこと自体気づかない可能性も考えられます。
万が一貸し出す先が見つからない場合でも、管理会社が清掃などを担当してくれる ため安心です。
リロケーションのデメリットや注意点
● 一般的な賃貸よりは賃料が安い
● 住宅ローンが残っている場合、金融機関の許可が必要になる
● 確定申告をする必要がある
● 都市計画税や固定資産税などの各種支払いは行う
リロケーションにはメリットがあるものの、デメリットや注意点が存在することも忘れてはいけません。
一般的な賃貸よりは賃料が安い
リロケーションは、一般的に貸し出す場合と比較して賃料が安いです。
何もないよりかは良いものの、不動産投資などのような収入が得られるわけではないことを理解しておきましょう。
住宅ローンが残っている場合、金融機関の許可が必要になる
住宅ローンが残っている持ち家を貸し出す場合は、金融機関の許可が必要になります。なぜなら、住宅ローンは自分が住むことを前提として借りるローンであるためで す。
リロケーションを検討している場合は、事前に金融機関との話も進めておくようにしましょう。
確定申告をする必要がある
リロケーションで得た収入は、確定申告をする必要があります。
確定申告自体は煩雑な作業ではないものの、所定の手続きが発生することに変わりはありません。確定申告を忘れてしまうと徴税となるので、必ず行うようにしましょう。
都市計画税や固定資産税などの各種支払いは行う
自分名義の家である以上は、都市計画税や固定資産税の支払いを行う必要があります。
これらはリロケーションで第三者に貸し出していない状態でも発生するものです。都市計画区内に家がある場合は、引き続き都市計画税も発生することを覚えておきましょう。
リロケーションを行う際の流れ
①専門的なリロケーション会社を選定する
②賃貸できるよう整える
③入居者を募集する
④入居者の審査を行う
⑤実際に貸し出す
実際にリロケーションを行うとなった場合、上記の流れで進めていくと失敗リスクを抑えられます。
①専門的なリロケーション会社を選定する
まずは、専門的なリロケーション会社を選定しましょう。
リロケーション会社によって強みや特徴は異なり、自分との相性も存在します。自分が家を空けている期間は、基本的にリロケーション会社に様々な管理を依頼することになるため、慎重に選ぶことが重要です。
②賃貸できるよう整える
次に、実際賃貸として家を貸し出せるよう家の内装や庭を整えておきましょう。
これらは一般的な賃貸と同様で、物件が魅力的でなければ借りる方も現れません。このあたりはリロケーショ ン会社と相談しながら、どこまでの範囲を整えるべきか判断していきましょう。
③入居者を募集する
家が整ったら、実際に入居者を募集します。
募集する際の条件は自由であるものの、地域の特性に合わせた条件に設定することが大切です。もちろん、リロケーション会社も多角的な観点からアドバイスしてくれるでしょう。
④入居者の審査を行う
入居希望者が集まってきたら、希望者の審査を行いましょう。
審査を行わないと、貸し出したとしても支払いトラブルが発生したり、他にも多くの問題を抱えなければならなくなるかもしれません。 安定した収益を見込むためにも、審査は慎重に行うことが大切です。
⑤実際に貸し出す
審査が完了したら、実際に物件を貸し出しましょう。
基本的に入居者と直接的なやり取りは発生せず、リロケーション会社とのやり取りを行うことになります。だからこそ、まずは自分が信頼できるリロケーション会社を選定することが重要です。
まとめ
本記事では、リロケーションについて解説をしてきました。
リロケーションとは、長期間家を不在にする際第三者に家を貸し出す仕組みのことです。リロケーションを行うことで安定した賃貸収入を得られたり、家の経年劣化を防げるメリットがあります。
リロケーションを検討している場合は、まず自分が信頼できるリロケーション会社を探すことから始めてみてはいかがでしょうか。